青い追憶を辿りながら

2013/04/17(水) 大宮ソニックシティ

大宮ソニックシティ

Set List

  • It's Alright
  • Hysteric Psychedelic ∞
  • 悲しき墓標
  • FLOWER REVOLUTION
〜坂崎さんの御挨拶〜
  • サファイアの瞳
  • SLOW DANCER
  • Black Doctor(一部)〜I Love You
〜MC 3人〜
  • 風よ教えて
  • Moonlight Fairy
  • SAVED BY THE LOVE SONG
〜MC 高見沢さん〜
  • もう一度ここから始めよう
  • Decadence
  • Shining Run
  • THE AGES
  • この愛を捧げて
  • Final Wars!
アンコール 1
  • アウトロー・ブルース
  • FUNKY PUNKY
  • 二人のSEASON
〜出し物〜
  • 閃光
  • Stand Up,Baby -愛こそすべて-
  • 星空のディスタンス
アンコール 2
  • 過ぎ去りし日々
〜MC 高見沢さん〜
  • Glorious II

たれみみの思い出

高見沢さんのお誕生日ライヴに参加するのは、2004年のさいたまスーパーアリーナから実に9年振りの2度目です。またいつか参加したいと思いながらも9年が経ってしまいました。

そういえば大宮の本編で坂崎さんが右手の指を気にされていたので、何かあったのかな?と思っていたのですが、19日の「Kトラ」によると機材にひっかけて指を切ってしまったのだそうです。冷静に対処されたようですが血がなかなか止まらなくて大変だったみたいですね (・・)。


大宮ではツアー5本目にして曲がかなり変わっていて驚きました。どれが日替わり曲なのかお誕生日スペシャルなのかは分かりませんが、それは5曲目『サファイアの瞳』のこと。ベースの見せ場がある曲だったので桜井さんを見ていたら、桜井さんは右手の袖口を折り返していました。

大宮ソニックシティ

MC後の本編後半では直していたので、5曲目のために袖まくりをされたようです。最近では本編中にスーツの上着を脱ぐこともなくいつもキチッとされていたので、滅多にみられない姿にトキメキました。まー様素敵 (=゚ω゚)♪♪

‥。‥゜。‥

お誕生日スペシャルはアンコール1でありました。何曲が演奏したあとメンバーがいったん退場されました。するとウルトラマンの曲?がかかり、下手ソデから何やらヘンテコリンな被り物をした桜井さんと坂崎さんが登場!!?!エレキングとバルタン星人の被り物だったので、場内大歓声でした。

坂崎さん 「バルタン星人のバルちゃんで〜す♪」
桜井さん 「エレキングのキンちゃんで〜す♪」

まるで漫才みたいに自己紹介。桜井さんが「バルちゃん♪」と坂崎さんを呼ぶと坂崎さんは「バルサンみたいだな〜。」なんてぼやいたり。向かい合って喋っているとエレキングの角が坂崎さんにぶつかっちゃったり。大爆笑でした。

それから川口と同じようにGoodsのお菓子の紹介が始まったのですが…

桜井さん 「いつもの5倍は疲れるな〜〜。」
坂崎さん 「これ、(Goodsを)掴みにくい。」(バルタン星人のハサミちょきちょき♪)
桜井さん 「いままで色々やらされてきたけど、今回のが一番キツいな〜。」
坂崎さん 「髪の毛ぺっちゃんこになっちゃう。」
桜井さん 「お前はまだいいよ。風通し良さそうだもんな。俺なんか口半分しか出てないんだから。エコノミークラス症候群になっちゃうよ。」

お菓子の宣伝をしながらキンちゃん&バルちゃんがぼやきまくりなので、場内はそのたびに大爆笑で大盛り上がりでした。


お菓子の宣伝が終わると、どうして主役がいないんだ?って話になり、いつの間にか太郎さんもただすけさんも怪獣の被り物をしていたらしく、
「ステージには怪獣がいるってことは、皆さんお分かりですね〜? さぁ皆で呼んでみよう。せ〜の…恥ずかしがっちゃダメだよ!恥ずかしいのは僕たちだよ〜!」
桜井さんのアドリブが最高でした。みんなで「ウルトラマーーーーーンッッ!」って大声で呼ぶと、ステージ中央からスモークに包まれてシンデレラ高見沢さんが登場です!!

なぜシンデレラ?!!? あまりの可愛さにすっごい大歓声でした。

「幸ちゃん♪ また来ちゃった♪」
高見沢さんが可愛く坂崎さんに迫ろうとすると、坂崎さん逃げるww

大宮ソニックシティ

「お前!これだけ前フリやらせておいて、なんでお前がシンデレラなんだよーーーっっっ!」
桜井さんが文句を言っても、キンちゃん姿の桜井さんを見て笑いが止まらない高見沢さん。顔をくしゃくしゃにして笑っていたのがめちゃくちゃ可愛かったです (*´▽`*)。

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高見沢さん「ガラスの靴を忘れちゃって…」
桜井さん 「こんなちっちゃいの履けないだろ〜〜!」
笑っている桜井さんの手にはいつの間にか本当にちっちゃいガラスの靴。

桜井さんと高見沢さんがやり取りをしている間、坂崎さんはカタマっちゃったのか喋っていませんでしたが、ふいに高見沢さんが、
「幸ちゃん♪ あれから眠れないの♪」
とまたまた迫る素振りをするものだから、坂崎さんってば後ずさりして逃げてましたw

「小耳に挟んだところによるとお前〜。この衣装が気に入っちゃったらしいな〜〜。」
桜井さんが低い声でからかうと、
「違うもんっっ!」
と抵抗する高見沢さんシンデレラ。

「あっ!もう時間だわ。帰らないと!」
いきなりシンデレラがそういうと場内からは「え〜〜〜〜〜〜っっっ!」という残念そうな声。シンデレラは上手ソデへ向かいかけていたけれど、ドレスをつまんでクルリと振り返り可愛い笑顔で手を振って、また両手でドレスを持ってスタコラサッサ〜〜っとソデへ帰っていきました (*≧m≦)=3。


シンデレラ高見沢さんが退場しても、場内はざわめきが収まりません。興奮冷めやらぬなか、
「ここはアドリブで繋いどけって言われたんですけど〜…」
ボヤく桜井さんは坂崎さんと並んで立ち尽くしていました (*´▽`*)。

するとドレスを脱いだ高見沢さんが、結構素早くステージに舞い戻って来ました。手には何故か小さいウルトラマン?のフィギュア。それで桜井さんをつっついて攻撃してました。
「誕生日なんだから何かくれよ〜!」
照れ隠しなのか急に乱暴な口調になっている高見沢さん。

そうだ!歌って!というおねだりがあると、ソデからはスタッフさんがギターと譜面台を手に走って来て、坂崎さんがギターを持つのを手伝ってました。被り物がつっかえて大変そうでした。

桜井さん 「喋るのだって大変なんだから〜。口半分しか出てないんだぞ〜。」
坂崎さん 「これちょっと手が…」
桜井さん 「(ベルトを)ひとつだけ外すといいよ。大丈夫?」
坂崎さん 「よし!大丈夫そうだ。」

坂崎さんを気遣う桜井さんが素敵でした。ライヴ後のKトラによるとバルタン星人のハサミは結構重くて、ギターを弾き終わったあとはいつも以上に腕が疲れたのだそうです。


そして高見沢さんのリクエストで『Mrs. Robinson』が始まりました。上手から二人を見守って嬉しそうな高見沢さん。観客と一緒に手拍子をしたり、エレキングのシッポを掴んでイタズラしたり。

大宮ソニックシティ

桜井さんは視界が狭まっているので、イタズラに気がつきませんでした。でも高見沢さんが何をしているのか気になったらしく、歌いながら一度だけ身体全体を上手に向けて、高見沢さんの方を振り返っていました。

大宮ソニックシティ

高見沢さんのために歌っているのだな〜と、ちょっとジーンときました。

歌い終わると高見沢さんの傍へ歩み寄る桜井さん。何を言ったら良いのか思いつかなかったのか、ウケ狙いも何もなくただ穏やかな優しい声で、
「たかみぃ、お誕生日おめでとう。」
と言っていました、キンちゃん姿で。照れちゃったのか挙動不審な高見沢さん。桜井さんがさらに近づくと、ギターを外したバルちゃんも仲間入り。両手を広げて高見沢さんに迫る迫る。

大宮ソニックシティ

「俺が悪かったっ!」
怪獣さんたちに囲まれて、逃げ腰の高見沢さんがとても可笑しかったです。いけっ!抱きついちゃえ〜〜っ!て思いましたが、そこまででした。高見沢さんが「キンちゃん♪」って言って、桜井さんに欽ちゃん?のモノマネをさせていたのはここでしたっけ?

高見沢さんに見送られてバルちゃん&キンちゃんは退場されました。


桜井さんと坂崎さんが退場されると、今度は残った高見沢さんがその場を繋いでました。
「言っておきますが、僕はあの衣装が気に入っちゃったわけではないですからね〜。」
「え〜〜〜〜っっ!!」(観客)
「じゃぁ、もう着ないぞ!」
するとさらに大きな「えーーーーーーっっ!!!」

「どっちなんだ?」って高見沢さん笑ってました♪ 女装に見えないくらい違和感なさ過ぎで似合ってましたもんね〜(・▽・)。

それから『Mrs. Robinson』について、
「僕は高校時代にあの歌を、彼らが教室で練習しているのを聴いた記憶があります。今でも覚えています。」
そんな風に語っていました。
「あれから40年経ってその曲をあんな格好で歌ってくれるんだもんな〜〜。嬉しいよな〜!」
高見沢さんが顔をクシャクシャにして、片手で口を覆って本当に嬉しそうに笑うものだから、場内も爆笑でした。
「最高の誕生日だー♪」
と仰ったところでソデのスタッフから合図があり、ピアノでHappy Birthdayの曲が始まりました。「おっ!」とちょっとわざとらしく驚く高見沢さんw

大きなお誕生日ケーキと一緒に、被り物をとった桜井さんと坂崎さんがステージに戻って来ました。大きいケーキにロウソクは数本だけ。
「59本数えるのメンドクサイんだろ〜。」
みたいに高見沢さんが仰ると、
「あんまりフーフーやると死んじゃうからね。」
なんて桜井さん。

ケーキを客席に見せたかったのか、手前をちょっと持ち上げる高見沢さん。左手にクリームが付いてしまったみたいでペロッと舐めてました♪

大宮ソニックシティ

そしてみんなでHappy Birthday Dear Takamiy♪を歌って、数本のロウソクはあっという間に吹き消され、すぐにメンバーは演奏の準備をして次の曲が始まりました。

‥。‥゜。‥

アンコール2の高見沢さんのMCでは、
「崖っぷちの50代を坂崎と頑張っていこうと思います。」
とご挨拶がありました。すると1月に58歳になったばかりの桜井さんは、下手から高見沢さんと坂崎さんに向かって手を振ってました (*´▽`*)。

「たくさんメッセージを頂いて、一番嬉しいのは『アルフィーファンで良かった』と言って頂くことです。他のバンドのファンから羨ましがられるらしいね。あんたんとこはいつまでもやってていいわね〜って。」

「『あんたまた行くの?』と言われても、『行くの。』と毅然と言うみんなが好きです。」
そんな風に笑いを散りばめつつ、ライヴに足を運んでくれるファンへの感謝の気持ちと、ライヴをやり続けることへの変わらぬ情熱を語ってくれました。

‥。‥゜。‥

広島2daysから大宮までかなりお忙しかったと思うのですが、大宮のオープニングでは高見沢さんがとてもやつれて見えたので驚きました。それでもライヴは熱い盛り上がりで、ライヴによって生命の炎を燃やしているのだと思えました。汗で乱れた髪とキラキラした瞳で最後の曲を歌う高見沢さんに心を奪われました。

ご自分の誕生日なのに、集まってくれたファンのために自分でサプライズを用意してしまった高見沢さん。高見沢さんのムチャ振りに応えて、大変そうな被り物で盛り上げてくれた桜井さんと坂崎さん。

メンバーの温かい愛が心に沁みたバースディライヴでした。

高見沢さんを想い続けている限り、私にも心が美しい人になれるような気がする、頑張れるような気がするのです。

(2013/04/18、04/19、04/23、04/26のDiaryより 2016/09/07 更新)