青い追憶を辿りながら

Marshall Road Show featuring ルーク篁

12月13日(日)、ロックハウス イケベ 池袋OMスタジオで行われた「Marshall Road Show featuring ルーク篁」に行って来ました。

司会が『Marshall Blog』を書かれている方で、後でレポして下さるとのことだったので、専門的なお話は省略します。アンプやギターのお話など興味深いことばかりだったのですが、もし間違いがあったらいけないので…(;´▽`A。

『Marshall Blog』 ルーク篁のロードショウ(イベント・レポート)(リンク切れ)

写真がどれも素敵…。自分の絵を捨てたくなった。この日のLUKEさん、泣きたいくらい素敵だった。

‥。‥゜。‥

LUKEさんが演奏されたTOYOの曲名を書いて下さったので、忘れないようにメモ。

  • 1. Fanatic Drunkers
  • 2. No Gravity

たれみみの思い出

自分などが行っても良いのかとても不安で、チケットを買いに行く前にイケベへお電話して、「ギター弾けないんですけど、行っても大丈夫ですか?」と聞いたところ、担当の方に「大丈夫ですよ。」と言って頂きました。おまけにチケットも取り置きして下さいました。・゚゚・(ノ_・。)・゚゚・。。

会場はロックハウス イケベの4階。3階のベース売り場から狭くて急な階段を登ると、せまいスタジオがありました。前方にはぎゅうぎゅう25人分の椅子。後方は立ち見で定員は全部で40人でした。遅れたら座れないのかな?と思っていたら、席は整理番号順で指定でした。場内はちょっと蒸し暑かったです。

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まず司会の方が登場されて、ギター弾くひとは?とアンケート。前の方に10人位だったので、ちょっとガクッとされてました。(…すいません (・・;)…。)
「もし皆さんのお子さんが…」
ここで言いよどみ、ちょっと場内を見渡すと言い直し。
「もし皆さんの甥っ子の”たかしくん”が、ギターやろうかな?なんてときには、Marshallが良いよって勧めて頂けたらと思います。」

司会さんはとてもお話上手な楽しい方で、たった1回のイベントで大好きになってしまいました。演奏の前にMarshallの歴史について、分かりやすく色々と説明して下さいました。

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そして司会の方に紹介されてLUKEさんの登場です。私たちが昇って来た、会場後方の階段から上がってきました。立ち見の観客の間を抜け、客席真ん中の狭い通路を通ろうとしたLUKEさんは、立ち見のひとが床に置いた荷物にひっかかってました。
「おっ、ごめん。」
と足元を見ながら少し屈んでモタモタ。ただでさえ狭いのに、すぐ近くにLUKEさんが立ってるんだから、そりゃー大騒ぎ ヽ(´▽`)ノ。

ステージにあがったLUKEさんの衣装は、ツアーファイナルの代官山のEC1と同じ、ベロアっぽい生地のジャージみたいなデザインの上着。ファスナーを喉のとこまで閉めていたので、さらにジャージっぽくてカワイイ。ボトムは少し緩めの黒いパンツ。すごい私服っぽいんだけど、家からそのまま来たの?

「ばっちりメイクしてきました。」
開口一番、司会さんにこんなことを言って笑うLUKEさん。
「(素顔では)とても人前に出られない。」
でも控えめなナチュラルメイク。髪も綺麗に整えてあったけど、自然な感じでとても素敵でした。しかも黒縁メガネ。んがーーーっ!!!崩壊。

LUKEさんの立ち位置は上手側。狭いステージの後ろにはMarshallアンプが陳列してあり、LUKEさんの隣りには焦げ茶色のギターが2本並んでました。2本あったんだ!? ステージ奥には、チケットと同じデザインのMarshall Road Showの垂れ幕。そこにはLUKEさんのあのお辞儀しているみたいな写真も…。

こういうイベントはどれくらい喋るかで時間が決まるんだけど、最長3時間というのがあった、と司会の方。
「でもCANTAのライブなんか行くと、結構…」
ここで場内から笑い声。LUKEさんがいかにお喋りか…(以下略)…。今日も長くなるのかな?

まずはインストを1曲演奏。「座っちゃえ。」とLUKEさん。椅子に座って弾き始めると、ニッコリ笑って顔をあげ、手拍子を催促。

Marshall Road Show

初めてのイベントで緊張していたのですが、LUKEさんのキラキラした笑顔を見たらそんなのを忘れてしまいました。

司会さん 「手拍子が起こるRoad Showは初めてだね〜。」
LUKEさん 「(手拍子)催促したからね〜。」

今回やっとLUKEさんのご出演が叶った、と司会さん。先ほどの曲についてまず話が始まりました。
「2年くらい何もしてなくて、ヴォーカルを探してたんだけど、事務所にそろそろ何かやれとせっつかれて…で、インスト創ろうとしてたとき、ちょうどテクノが流行ってたんだよね。」
TOYOのアルバムは持っていないので、曲名は分かりませんでした。

司会さん 「『Marshall Blog』を読んでるって方いらっしゃいますか?」
ちらほら手が挙がると、ひゅう〜って額の汗を拭う仕草をする楽しい司会さん。
「Blogに載せている写真も僕が撮ってるんですけど、使える写真がなかなか撮れないひともいるんですよね〜。」

司会さん 「このあいだ閣下のライブに行ったんですけど、閣下は写真撮りやすいんですよねー。白く塗ってるので…」
LUKEさん「あれはそういう顔なの。」
慌てて口を押さえる司会さん。場内爆笑。

司会さんによると、LUKEさんの写真は使えない写真がほとんどないのだそうです。
「そう?」
とLUKEさん。エース清水とかはカッコいいんだけど、俺の写真は使えるのはごく一部だったよ、と。

「(LUKEさんは)photogenicだよね〜。…いつでもカッコつけてるってことだよね〜。」
と、ギターを弾いてかっこつけてるLUKEさんのマネをする、とっても楽しい司会さん。
「俺は自分を上手いギタリストだとは思ってないけど、それなりにカッコはついているギタリストだと思ってるので…。」

するとステージの後ろに飾られた、LUKEさんの写真に話を向ける司会さん。
「あれって、こういうふうにしろとか言われるの?」
「…いや…」
「あれはどういう…何がしたいの?」
「あれは…指輪を見せたいのかな…。」
場内からは笑い声。LUKEさんは気恥ずかしいのかあまり笑わず、話にのりたくなさそうです (´▽`)。

「エビちゃんとかすごいよね。誰もいないのに照明とカメラのなかで、バック、きらーん…とか。」
真面目な顔で、エビちゃんのマネをするLUKEさんがカワイイ。

Marshall Road Show

「これは俺なりのエビちゃんなんだと思う。」
真面目に言ってるLUKEさんがカワイイ。あまりイジメないであげて下さいね…(=´`=)。

一番右端のLUKEさんが買った新しいモデル(JMV410H?)を指差して、
司会さん「CANTAのレコーディングでは、これを使ったの?」
LUKEさん 「これだった…と思う。」
くう〜〜っと顔をしかめてみせる司会さん。だいたいどのフレーズではどの機材をどんな設定で撮ったか細かく覚えてるのに…と嘆いてました。
LUKEさん 「うそ〜。SHARAは覚えてないよ。」
司会さん 「じゃあ、LUKEさんとSHARAだけですよ。」
え〜〜っ?!と笑うLUKEさん。それは誰かが細かくメモしてるに違いないって抵抗してました。

ゴルフだってコースを覚えてて…ってお話から、
司会さん 「囲碁なんかは何千手って先まで読んでるだってね、じゃあ千小節先まで考えて作曲してる?」
LUKEさん 「してない(笑)。」
意外なことに司会さんと一緒になって、LUKEさんは楽譜を読むのが苦手なようなお話をされていました。

司会さん 「初見で弾ける?」
LUKEさん 「ムリムリ。」
司会さん 「あれって何小節か先を見て弾いてるんだってね。」
そうじゃなきゃ弾けないよね、ってLUKEさん。
でもサポートなんかで20曲とか覚えるの大変でしょう?と司会さんが聞くと、
「耳から入るからね。元々知ってる曲だから、譜面は確認する程度。」そんなお話。HOUND DOGは知らなかったでしょうに。大変だったろうな〜(・・)。

他にもLUKEさんの音楽のルーツについて、初めてギターを弾いたのは何歳?とか、初めて行ったライブは?とか、お姉さんのこととかお馴染みのお話。
「我々は…我々って言っていいですか?」
そんなことを何度か確認する司会さん。LUKEさんと歳が近いのか「昔話は楽しいなあ〜。」とご機嫌で、いろんなお話を聞かせてくれました。

一番好きなギタリストは?というお話から、ウリ・ジョン・ロートの楽屋に一緒にご挨拶にいったときのお話になり、LUKEさんはすごい緊張して落ち着きがなかったのだそうです。手渡したかったCDを探して、上着をゴソゴソしたり…。

司会者さんは仕事を通じていろんな方とお知り合いのようで、ウリは緊張しないけどJeff Beckは緊張する、とかそんなお話もたくさん。
「俺はオーラがなくてごめんね〜。」
笑うLUKEさん。そんなことないと思うのに…。
「井上陽水さんとかも、オーラがすごいよねー。俺、ダメー。(陽水さんの)バックのひともダメー。」

そしてMarshallは3段積み!というお話から、高見沢さんの話題へ。
司会さん 「あれは他のところ(渋谷以外)でも全部、積んでたの?」
LUKEさん 「ん〜〜…全部だったかな。良く覚えてない。」
首を傾げるLUKEさん。私が参加したところでは、広島クアトロ以外は積んでましたよー。

「最初は(スタジオに)自分のアンプとギターを持って行ってたんだけど、いろんな凄いギターや機材が揃っているから、あ、貸して下さーいってなって、次からはギターを持たずアンプだけ持って行って、自分の(アンプ)だと思って調節してたら、違ったの。」
高見沢さんがLUKEさんが使っているのを見て、自分も欲しくなって同じのを買っちゃったってお話でしたね♪

「で、終いには手拭い一本で行くようになる…と。」
手拭いを肩にひっかける仕草をする司会さん。んなアホな。司会さんは高見沢さんのことが気になるみたいで、色々話したそうでしたが、他所のことなのでLUKEさんは控えめでした。

時々ソデに隠れて、ペットボトルのお茶を飲む司会さん。こういうイベントでは喋らないひとはホント喋らないそうで、そういうとき司会さんはイベントが終わる頃にはノドがカラッカラになるのだとか。でもLUKEさんは、言って欲しいと思っている言葉を言ってくれる、ととても喜んでました。

LUKEさんはなんとマイボトルを持参されてました。手に持って階段を上がってきたのかな?一度だけクルクルと蓋を開けて水分補給すると、またクルクル蓋を閉めてました。LUKEさんの私物??なんだか普段の姿が垣間見えるようでドキドキしました。

Marshall Road Show

トークの合間には並んでいるアンプにコードを接続しつつ、色々音を出しながら新しいモデルの説明をしてくれました。

最初はマイクスタンドがあったのですが、邪魔だったのかハンドマイクで喋っていたLUKEさん。立ち上がってギターを弾く時はマイクを椅子の上に置いてました。コードを差し替えようとしたときに、マイクのコードと絡まって、じい〜〜っとコードを見つめながら動きを止めていたのが可愛くて、笑い声が起こりました。

Marshall Road Show

司会さんがアンプを調整してるとき、その場を繋ごうと思ったのかLUKEさんは、
「Marshallは何が良いって、ルックスが良いんだよね。」
と話し始めました。すると司会さんが、
「その話はあとでするから!今言っちゃだめ。」
と子供を嗜めるような口調で言うものだから、すごい可笑しかったです。気心知れている感じが伝わって来て、ずっと安心して見ていられました (´▽`)。

一通り新しいモデルの解説が終わると「では最後に一曲。」と司会さん。LUKEさんは椅子に座ったままストラップからギターを外しました。そして傍に立てかけてあったもう一本のギターと交換し、ストラップにパチパチと繋いでいました。

こんな何気ない仕草ひとつひとつが新鮮でした。

Marshall Road Show

最後の曲は立って演奏。司会の方は客席へ降りてカメラマンになってました。LUKEさんは演奏に集中されていて、ほとんど俯いたままでした。

「またやろうよ〜。」
としきりに司会さんは仰っていて、Road Showが滞りなく終わってとても嬉しそうでした。
LUKEさん 「もう全て打ち合わせどおりに…」
司会さん 「ギリギリで来たくせに〜。」
司会の方がボヤくと場内からは笑い声。スタッフの方が開演が少し遅れるかも、なんて仰っていたのですが案の定ですね (´▽`)。

最後に告知は?と聞かれて、言いよどむLUKEさん。
「この間ミーティングがあったんだけど、なかなか合間を縫ってっていうのは難しいかも。海外行くと、行って帰ってくるだけで、これだけ時間が取られるんだっていうのが分かって来た。」
ええ〜〜…と、小さな落胆の声@場内。何の合間に何をやるのか具体的にバンド名は言わず、LUKEさんはとても言いづらそうでした。
「4月には何かやると思う。いつも誕生日あたりにはライブをやってるので…」

すると5月以降になるの?と司会さんが結構喰い付いてました。
「まだ詳細は発表はできないけれど…。」
「聖飢魔IIやるっていうのは言っていいの?」
司会の方が聞くと、
「うん、それはいいの。」
とLUKEさん。
「海外はどこをやるの?」
「それはまだ決まってない。」
まだ発表できないって言ってるのにね、って司会さんは笑ってましたが、気になって仕方ないようでした。

情報解禁日とかあるだろうし、はっきりと言えないLUKEさんも辛いだろうなと思いました。

そして拍手のなかマイボトルを手に退場するLUKEさん。司会さんが「あの…」と喋りかけると、自分が呼び止められたと思ったのか、ステージを降りかけたところでちょっとだけ振り向いていました。階段から降りると分かっていたので、帰りはちゃんと道が空けられていて、LUKEさんは微笑んで少し俯いたまま、つまずくことなくスムーズに行ってしまいました…。

‥。‥゜。‥

3時ちょっと過ぎに始まって、終わったのは17時10分位でした。最長記録の3時間ほど長くはなりませんでしたが、予想していた以上にたくさんのお話とLUKEさんのギターが聴けました。しばらくは何も考えられないほど、ぽかぽかした温かい幸せな気持ちでいっぱいで、夢見心地でした。

Marshall Road Show

(2009/12/23のAmeba Blogより 2016/09/05 更新)