青い追憶を辿りながら

INNOVATION CLASSICS TOMOMI NISHIMOTO×TOSHIHIKO TAKAMIZAWA

INNOVATION CLASSICS

Set List

  • 第1部
  • Takamiy Classics Fantasy
  • ヴィヴァルディ:「四季」より『夏』第3楽章
  • マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
  • アルビノーニ:弦楽のためのアダージョ
  • エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
  • 第2部
  • ムソルグスキー:ラヴェル編曲 組曲「展覧会の絵」

たれみみの思い出

高見沢さんにとって今年初、私にとっても今年初のコンサートへ行ってきました。

初めてのオーチャードホール。雨足が強く風が冷たかったためか、予定より5分早く開場してくれました。ほんの少しのことですが嬉しかったです。

ロビーには新聞の広告にも大きく出たお二人の写真が飾られていました。記念写真を撮るひとで写真の前はいっぱいでした。

INNOVATION CLASSICS

クラシックコンサートは本当に久しぶりだったので、それだけでも楽しみでした。しかも高見沢さん選曲で『アルビノーニのアダージョ』が演目に入っていて、では『Takamiy Classics』からあのギターを聴けるのだろうかと、イルミナート公式Twitterを見ながら当日が待ち遠しかったです。

初日は一桁席の真ん中寄り。高見沢さんの表情が良く見えて嬉しかったけれど、見えるのは肩辺りまで。ギターを弾く右手がオケの方に隠れてほとんど見えなかったのが残念でした。ギターネックで使用ギターを知り、せめて左手だけでもと目で追いかけてました。

最後のご挨拶のとき西本さんに招かれて、ステージ前方に出てきてくれたときはとっても嬉しかったです。なんて素敵な笑顔だろうと…

‥。‥゜。‥

高見沢さんは確か『アルビノーニのアダージョ』でUltimate Archangelを弾いていらっしゃいましたが、初日ではピカピカ光らせていなかったような気がします。2日目ではギターを手にした最初から綺麗に光っていたので、いつもの高見沢さんらしくて何となくホッとしました。

2日目は撮影が入っていたのでDVDになるのでしょうか。ネットにも写真入りのレポがいくつか上がっていますね♪


DE COLUM「高見沢俊彦×西本智実 音楽の革新! INNOVATION CLASSICSを開催!!」


DE COLUMの写真は第2部のものですね。照明がとても綺麗でした。第1部ではバックに大きな円形のスクリーンがあったのです。


第一部はまずはオケの方々がスタンバイ。それから高見沢さんがFlying Angel-Fantasia-を手に登場されました。初日の私からは高見沢さんが何処から登場されたのか見えなかったのですが、下手ソデからの登場でした。

1曲目は『Takamiy Classics Fantasy Op.1』。いつかライヴで聴きたいと思っていたので嬉しかったです。オケの方々は薄暗闇のなかで微動だにせず聞いていらっしゃいました。それが良く見えて私まで緊張しました。

この1曲目で高見沢さんが初めて顔を上げて観客席を見渡したのが確か第九辺り。それが2日目では初日よりもずっと余裕があるようにみえました。それでも演奏をしながら時折視線をあげ、指揮者の西本さんを見る眼差しの真剣さにはこちらまで緊張してしまう程でした。

左手に装飾品が一切なかったのも高見沢さんの緊張を物語っているようでした。ひとつひとつの音を大切にギターを弾く高見沢さんは、時にオケのなかに溶け込み時に誰よりも華やかで、アルフィーとはまた違う美しさでした。


ギターはFlying Angel-Fantasia-、赤が美しいO.Z.Y-FA-V-、Ultimate Archangel、Metal Red Cross-T(青ではなかったと思う)。


1曲目が終わるとお辞儀をして高見沢さんは一度退場。それから西本さんが登場です。そしてまた拍手のなか高見沢さんが登場…とこのように時間差があったのですが、2日目の第2部だけは西本さんと高見沢さんが同時に登場されてました。


2曲目の準備に入るときに西本さんが右手を挙げ、それに合わせるように後方の暗幕が徐々に上がっていき、円形のスクリーンが現れたのです。2日目は2曲目の前に普通に上がっていったのでたまたまだったようですが、私からはそれまでが演出の一部に思えて見惚れてしまいました。

〜こんな感じ ↓↓〜

INNOVATION CLASSICS

この円形のスクリーンは照明の一部として用いられ、確か『エルガー:行進曲「威風堂々」第1番』では青空と白い雲が映し出されていて、とても美しかったです。

初日はステージを見上げていたので、高見沢さんのギターソロで照明が高見沢さんに集中すると、暗闇に浮かび上がる高見沢さんが神々しい位の美しさでした。


演奏されたのはどれも有名な曲ばかりだったので、高見沢さんがいらっしゃらない曲も楽しめました。高見沢さんが仰っていた弦のうねりが波のように押し寄せる迫力を味わって、西本さんの力強い後ろ姿に目がハートになって帰って来ました。

第2部の『展覧会の絵』が終わったとき、初日の高見沢さんはすぐには前へ出てきませんでした。

大きな拍手が起こるとやっとホッとしたような笑顔を見せて、拍手をする西本さんと視線を交わしていたようです。高見沢さんのとびきりの笑顔を見ていたら、もちろん西本さんも笑顔だったのだろうし、きっと一緒に創り上げたステージがお二人にとっても満足がいくものだったのだろうと伝わってきました。

高見沢さんはとても控えめで、拍手を贈ってくれるオケの方々にも何度も会釈をしていました。拍手が鳴り止まずにいると西本さんに促されたのか、両手拳を観客席に向かって挙げたのでさらに歓声と拍手が起こりました。

INNOVATION CLASSICS

高見沢さん、本当に良かった良かった。見ていて泣きそうになりました。

それから西本さんに招かれて、下手ソデに一度入ってギターを外してステージ前方へ出てきてくれました。ここでもオケの方へ振り返り、あちこちへ何度も会釈をしていました。西本さんが自分に向かって拍手をしていると、高見沢さんも西本さんに手を差し伸べてお互いを称えあっていました。

なんとなくちょっと戸惑っている感じで落ち着かない高見沢さんが、可愛らしく見えてしまいました。

ヴァイオリンの皆さんも笑顔で弓を小刻みに振ってアンコールを促していたので、アンコールがあるのかな?と私もいっぱい拍手をしました。すると西本さんが人差し指を立て「あと1曲。」みたいに高見沢さんに笑いかけ、高見沢さんも笑顔で人差し指を立て西本さんと頷き合ったので、笑い声と歓声が起こりました。


アンコールの最後に高見沢さんが西本さんと握手をすると、ひときわ大きな歓声が起こってました。

INNOVATION CLASSICS

ウルトラマンじゃないんだからゞ(≧ε≦ )♪ でも男前な握手でお二人ともとても素敵でした。初日は西本さんの後ろ姿を斜め後ろからずっと見ていましたが、指の先まで力強く美しい方でした。目がハート…

あんなに心配だったのに終わってみれば2Daysチケットを取って良かったと、明日もまた聴けるのだと嬉しくて嬉しくて、終わってホッとしたような笑顔で遠くの席へ向かって両手を振る高見沢さんに、スタンディングオベーションをしてきました。

(2016/02/21、02/24、02/26、03/02のDiaryに加筆 2016/09/07 更新)