青い追憶を辿りながら

2008/04/12(土) Shibuya O-EAST

Set List

  • Irritation
  • Happy Birthday To You!
〜MC〜
  • Monster
  • Good Morning,Wild Times!
  • Crying Days
〜MC〜
  • Papillon(新曲)
〜MC〜
  • Everyday
〜MC〜
  • 新曲(タイトル未定)
〜MC〜
  • Shine
〜アンコール〜
  • DRY&Heavy Blues  (Acoustic ver.)
  • Beautiful  (Acoustic ver.)
  • 春の嵐  (Acoustic ver.)
  • Rainbow  (Acoustic ver.)
〜MC〜
  • 愛の夏

たれみみの思い出

CANTAのライヴとは思えない良い天気(^ ^)。昨年10月24日の初CANTAライヴ以来となるShibuya O-EASTです。横長の広い会場なので意外と前の方へ行けて、LUKEさん側の2列目で、背の高い方に隠れたところに場所を取れました。

ライヴは30分押しで始まりました。いつもと違って静かなピアノから始まって、そこにギターとドラムとが重なっていくちょっと荘厳な雰囲気のSE。青いライトが眩しく客席を照らし目つぶし状態になっていると、薄暗いステージにLUKEさんが登場されました。下手側からの登場だったので良く見えず、気がつくとすぐ近くのステージにLUKEさんのシルエットが浮かび上がったため、とても感激しました。立っている姿も綺麗なひとだと思いました。

青いライトのなかのLUKEさん
  • Irritation
  • Happy Birthday To You!

雷電さんが登場されて、SEが終わったと同時に、『Irritation』を歌い始めるLUKEさん。このとき遅れてMASAKIさんも登場されました。思いも寄らぬオープニングに胸が締め付けられました。LUKEさんがCANTAで最初に創った歌。

『Irritation』

ギターはKillerのトワイライト。この日のLUKEさんは、インカムとスタンドマイクを曲によって使い分けてました。LUKEさんの歌声がとても綺麗に響き渡ってました。

『Happy Birthday To You!』

前奏のときに、大きなケーキが運ばれてきました。間奏でLUKEさんがロウソクを吹き消すと、MASAKIさんがクリームをちょっと指ですくい取ってつまみ食い(^ ^)。確か、この曲だけ黒いギターのLUKEさん。後奏は短めでしたが、ステージの真ん中でMASAKIさんと向かい合って演奏する場面もありました。MASAKIさんのベース、すごい…(=・・=)。

ケーキ

〜MC〜

MASAKIさん 「これ『6』のロウソクなんですよ。ちょっと頭欠けちゃいましたが。」
LUKEさん  「もうちょっと大きかったら良かったね。ここに3人の写真がプリントされてるんだけど。見えないよね。見せようとして、あーー!ってやっちゃったりしてね。」

ケーキ

ちょっと考えて、
「やっぱり見せたいな。」
と、LUKEさんがギターをローディさんに返します。そしてケーキをそ〜〜っと傾けて客席へ見せてくれました。

「前の方の女子が『止めた方がいいよ。』って言ってますが…見える?」

ケーキの真ん中に3人のお顔が見えました。カレンダーの表紙になっている写真でしたね。

「はい、お終い、お終い。」
ケーキを元へ戻すと、カートを押して片付けちゃうLUKEさん。え?お祝いはもうお終い?

内緒

「誕生日なんて毎年来るんですよ。何回やったと思ってるの?」
と言いながら、しーーっと人差し指を唇にあてるLUKEさん。

「27回かな?」
え〜〜@観客席の声を聞き流して(^ ^)、水分補給するLUKEさん。

「今日はいい天気になったね。CANTAのライヴは雨だったり、雨だったり、雨だったり…。週間予報とかって出ても、信用しないよね。晴れだけどずれるなって。昨日まで晴れだったのに、今日は雨ってときは、だいたい俺たち裏で仕事してます。撮影とかね。」
扇風機の風に吹かれながら、笑って聞いているMASAKIさん。

「2〜3日前かな、結構大雨が降ったでしょ。その後にこれのリハがあるんで車で出掛けようとして、まず荷物を助手席に置こうとしてドアを開けたのね。これ左ハンドルってちょっと自慢なんだけど。かっこわるー、俺。こんなこと自慢して。」

左ハンドル

ドアを開ける身振りをしながら、楽しそうに笑うLUKEさん。

「そしたら助手席の床だけ水浸しなの。車って真ん中が盛り上がってるでしょ?だから運転席の方は大丈夫だったんだけど、窓は閉めてあるし。窓から入ったとかなら滲みとかあるでしょ?そういうのもなくて、どこから入ったのかわからなかったんだけど、とりあえず運転席は大丈夫だから出掛けたんだけど…(え〜〜@観客席)…リハーサルに行かなくちゃいけないから。でもギリギリだったんだろうね。車がちょっと傾くと、ザーーって水が流れてきて、水浸しになっちゃった。」

「僕は車に関しては無趣味な男なので、もう10何年乗ってるんだけど全く洗わない。ホイール擦っちゃっても修理もしないんだけど、異変を感じたらすぐに対処しないとだめだなって思ったねー。」
それはそうですよー。危ないですよー。

ここでだったかな?年をとると、安いものを着ると本当に安っぽくなっちゃうから、お年寄りは良いものを着なくちゃいけないんです、ってお話をされました。

「なんかしみったれたMCになっちゃったなー。くそー。でもそんな俺たちも6年たって…6年たって…こんなMonsterになるなんて。」
と雷電さんの方を振り返るといきなり『Monster』が始まりました。見ていたこちらもびっくりしましたが、MASAKIさんもビックリされたみたいです。慌てて合わせたのですが、続けられずにすぐに中断となりました。あ〜〜〜@観客席(^ ^)。

MASAKIさん 「すいません。今のは全く予想してませんでした。ちょっとこうメンバー紹介があって、それぞれに話がフラれるかなって、何話そうかって考えてたんですが。」
LUKEさん  「それは次の次くらいってことでいいかな?うちらは、どうふるかとか全く決めてませんからね。」
ちょっと驚きました。どこで誰が話すかとか、MCの打ち合わせもしてないんですね。ライヴ感を出すためでしょうか。

LUKEさんが「そんな俺たちも6年たって…」と、もう一度同じ前フリをされると、ちょっと唇を突き出しておどけた顔をしたMASAKIさんと雷電さんが、大げさな身振りでタイミングを合わせてました(^ ^)。

タイミング
  • Monster
  • Good Morning,Wild Times!
  • Crying Days

『Good Morning,Wild Times!』

前奏のときに「どこでタオルを投げるか分かるかな?最後のところでね。」と早口で教えてくれるLUKEさん。この曲だったか、アップテンポな曲ではMASAKIさんが口を動かして、LUKEさんと一緒に歌っていましたね。なんだかとても嬉しかったです。

〜MC〜

曲紹介の後、ここでメンバー紹介がありました。
「ということで、どうですかMASAKIくん。On ベース MASAKIーー。」
とLUKEさんがMASAKIさんへふると、
「いやっほーーい。」
とガッツポーズをして喜んだMASAKIさんから、オタマで水を飲ませちゃう儀式がありました。
「いい天気だが、私の水を飲みたいやつはいるか?」

「水芸だねー。」
と笑ってみていたLUKEさんが、
「水芸のないOn ドラムス 雷電湯澤ー。」
と雷電さんを紹介すると、雷電さんはお茶目な顔をして、水を吹き出してみせたみたいです(←見逃しました(><))。LUKEさんがちょっと驚いて笑ってました。

そのままマイクを持って、前へ出て来てくれた雷電さん。エイプリルフールにお友達に送ったメールのお話をしてくれました。雷電さんがリハ中にした臭いすかしっ○に、歌っていたLUKEさんがむせて呼吸困難になって、救急車を呼んだというお話。隣で笑って聞いているLUKEさん。

「肉食の○は臭いんですよ。2周年のときもここでしたが、そのときはたくさんのゲストの方の力をお借りして出来たのですが、6周年の今日は、ワンマンでこれだけたくさんの方に集まって頂いて…ありがとうございます。」
さっきまでふざけてたと思ったら、ふいに真面目な顔で両手を広げて、そう語りかけてくる雷電さん。

雷電さんのことはほとんど知らないし、ライヴでお話を聞ける機会も少ないけれど、この言葉に雷電さんのお人柄が滲み出ているような気がしました。

雷電さんが定位置の戻られると、LUKEさんから次の曲の紹介がありました。
「2月のツアーで新曲をやってきたんですが、僕はライヴでやりながら手を加えていくのをよくやるんですが、この曲は成長が止まりました。」
隣りでウケているMASAKIさん。

「成長が止まったっていうとあれだけど、つまり完成しました。タイトルが何度か変わって、最初は『命のMetronome』で…”命”はついてなかったか?ただの『Metronome』だったっけ?やけに大げさになってたね。大映のタイトルとかでありそうじゃない?」
雷電さんの方を振り返るLUKEさん。雷電さんも笑ってました。

「それから『Papillon』になったんだけど、あれフランス語なんだね。によん(←巻き舌)って言うとフランス語っぽいよね。じゃあ…。」
最終的にはどんなタイトルになったのか言ってくれないLUKEさん。そのまま曲に行こうとしたので観客席にはちょっと戸惑った雰囲気が…(^ ^)。
「え?なになに?俺なんか変なこと言った?投げっぱなしだった?」
タイトル〜〜@観客席
「タイトル?あぁ、『Papillon』。」(←きっぱり!)
それで決定だったのですねー。話し方から、また変更があったように思えたので、あっさりとしたLUKEさんのお返事にずっこけました。

  • Papillon(新曲)

回数を重ねたせいか、スタンドマイクで歌っているせいか、LUKEさんの歌声が一層艶やかになっていました。一度聞いたら忘れられないメロディです。

〜MC〜

「あともう1曲、新曲を〜〜やろうと思って〜〜いるんですがあ〜〜。」
と俯いてギターをいじりながら、独り言みたいな変な話し方をするLUKEさん。思わず笑ってしまったのですが、曲のあと雷電さんがソデヘ下がられていて、それを気にされていたようです。

「ちょっとチューニングしていい?今日はいつもメインで使ってるのと違うギターなので…。」

チューニング

「最近はPriority seatでも、携帯電話って使って良いらしいね。」
ギターをかちゃかちゃいじりながら、お話するLUKEさん。

「でも俺は携帯の電源も切るし、そもそも優先席には座らないのね。例えばひとつだけ空いてて、立ってるのが俺だけだったとしても座らない。誰か乗ってきたら、そこに座るのに俺をどかさなくちゃいけないから。そのひとに悪いなあって思わせることになるし。俺ね、街に書いてあることは守るの。言われるのが嫌だからってのもあるし、守らないのって許せないのね。」

MASAKIさん 「僕、その情景を目撃しました。ほら、横浜に行ったときに。」
LUKEさん  「?。ああ…MASAKIを助手席に乗せて、横浜のライヴハウスに行ったんだよね。で、一通を曲がろうとしたら逆走してきた車がいて。その道路に入りかけてたこっちが、ちょっと下がっちゃったのがいけなかったんだよね。もしかしたら知らないのかと思って。」

LUKEさん  「窓が開いてたんだっけ?一通だよ、って教えたら、知ってるよって。違うか、駐車場があるんだよ、って言ったのかな。駐車場があるなら、なんだよ。知ってるんじゃんって。」
MASAKIさん 「LUKEさん、すごい形相で、今まで見たことのないLUKE篁を見ました。」
LUKEさん  「そんなことないよ〜。…(ちょっと考えて)…あれ、腹立ったなーー!。」
そのときのことを思い出している様子のLUKEさんが、ちょっと怖かったです(^ ^;)。

LUKEさん  「でも、バンドメイトのMASAKIを乗せてたし。それで『早く行けよ。』って言ったんだけど。」
MASAKIさん 「もちょっと強い口調でしたけどね。」(←バラす(^ ^))

LUKEさん  「で、こないだ見たのが優先席に座って、携帯電話をつかっているお年寄り!俺、どうしようかと思っちゃった。結論をいうと黙って見てたんだけど。」
MASAKIさん 「いいじゃないですか。時には噛み付き、ときには見守る。懐が深いな〜〜。」
首をフリフリ。おどけてみせるMASAKIさん。

「ちょっと水飲んで良い?」
とLUKEさんが後ろを向いてペットボトルを手にすると、MASAKIさんもぴょんっと反応して、
「俺も水飲もう。」
とヤカンを取りに後ろへ行きました(^ ^)。

ヤカンを右手にぶら下げたまま、口元を拭いつつLUKEさんの方を見るMASAKIさん。
MASAKIさん 「これ綺麗に飲むの難しいんですよ。」
LUKEさん  「重さがあるからねー。」
MASAKIさん 「リポ払いにして、返済が一気にきた感じです。」
LUKEさん  「俺、リポ払いってしない。(客席の方を向いて)全部一括です。うわっ!カッコわりー。こんなこと自慢して。俺、武勇伝って嫌いなのね。だから?って思っちゃう。」

MASAKIさん 「僕は結構、ひとの話は良く聞いてあげる方ですよ。」
客席から「え〜〜。」と声が上がると、
MASAKIさん 「なんですか。え〜〜って。」
LUKEさん  「知らないのにねー。」
ちょっと拗ねたようなMASAKIさんに同調するLUKEさん。少し機嫌が悪いように見えて、ドキッとしました。

MASAKIさんは女性に遠距離恋愛の相談をされると、内心ではどうせだめだろう!って思っても優しく聞いてあげるのだとか。
MASAKIさん 「昨日もあったんですが、タクシーに乗って楽器なんかを持ってると、絡んでくる運転手さんっていますよね。昔グループサウンズやってたんですよって、ダッシュボードに入れてある写真を見せられたりして。」
MASAKIさんは「うわ〜。素敵ですね〜〜!」って言って、話を聞いてあげたんだそうです。

MASAKIさん 「若い頃に言われたんです。音楽やってて、こんなちょっと奇抜な格好をしていると、普通にいいことしただけでは良いひとだと思われない、と。それで僕はよりツッコんで良いことをするようにしてるんです。」

MASAKIさん 「ちょっとヤカンを置いて良いですか?」
すっと持ったままだったヤカンが重くなってしまったようです(^ ^)。

びだんのLUKEさん

MASAKIさん 「LUKEさんは何か、美談はないんですか?」
LUKEさん  「美談か〜。そうだな〜〜。ん〜。美談かあ〜。」

ちょっと俯きながらギターをつま弾いて、考えるLUKEさん。

おもむろに、
「ぼく、美男(ビダン)!」

照れてしまったのか、スタッフの方を向いて笑うLUKEさん。笑いながら首をふりふりするLUKEさんのローディーさん。そんなスタッフさんの方を指差して、
「すたっふーー。」

ひとのネタを〜…、とLUKEさんが悔しがってましたが、元ネタが分からない(^ ^;)。LUKEさんって意外とTVっ子なのかな?と思いました。

戻っていらした雷電さんの方を振り返り、次の曲になりました。
「『Everyday』です。聴いて下さい。」

  • Everyday

雷電さんの辛そうな姿に眼がいってしまいました。このときにはさすがに大丈夫かな?と不安な気持ちになりました。

〜MC〜

「次は新曲なんですが、どういう曲かというとアップテンポな曲なんですが…。最近はバラードの方が早くできて、激しい曲がなかなか出来難い状況で。俺が激しくないのか?というと、そういうことではないと思うんですが…」

「レコーディングで歌を録ってるときにね、スタジオでは歌っているのを聴いてジャッジしてくれる人がいるんだけど…この話は後にしようか。長くなりそうだから。」

  • 新曲(タイトル未定)

すいません。あまり印象に残りませんでした。というより色々と気になって、印象が散漫になってしまいました。

〜MC〜

「でね。そのレコーディングの話なんだけど。」
曲が終わるなり、もとの話へ戻るLUKEさん。
「何度か歌って1番はこっちがいい、2番はこっち、って良いところを繋げていくのが編集なんですが、歌っている自分にもこっちが良かったなっていう意見があるから、それを言うと、ジャッジをまかされている方としては面白くないんだよね。ケンカするわけじゃないけど、こう意見を出し合って…」

「ちょっと♯しちゃってて、でもこれは♯してるよねって言ったら『仕方ないよ、俺(の気持ち)が♯しちゃったんだから。』って言われたのね。音は違っちゃったけど、歌を聴いて心が高揚して、♯した方が良く聴こえたんだね。俺の歌がひとの心を高揚(♯)させたのかと嬉しかったんだけどね。」
体半分はMASAKIさんの方を向いて、半分はMASAKIさんに語っている感じでした。

「アルバムがえ〜と、7月にでるのかな。ベスト盤になるんだけど…(え〜〜@観客席)。1枚目と2枚目のアルバムがもう手に入り難い状況なので、そのなかから何曲かと、もちろん新曲も入れて…」

なんだか表情が硬くて、落ち着かない感じのLUKEさん。見ていてドキドキしました。
「それでツアーが9月頃になるかな。そこではアルバムに入らなかった新曲もやっていこうと思ってるんですが…だって、ベスト盤ってほら、面白くないじゃん。」
笑ってみせるLUKEさん。でも笑えてませんでした。思い出すだけで胸が痛みます。

「じゃあ…いちど下がるわ。ごめん。みんな、待ってて。」
不自然な感じで話を突然中断して、早足で行ってしまうLUKEさん。
「じゃあ、下がるわ。」
とLUKEさんのマネをして、ちょっと皆を笑わせてから、後を追いかけるようにMASAKIさんも退場されました。

音楽が流れるなかしばらく待ってましたが、そんなに長い時間ではなかったと思います。3人揃って戻っていらっしゃいました。
「もうちょっと出来そうなので。」
とのLUKEさんの言葉に大きな拍手が起こりました。ドラムの前に座った雷電さんは、両手をあわせて拝む仕草をして頭を下げていました。

  • Shine

確かこの曲だけは、赤いKiller KG-Galaxy。「輝く…」のところでLUKEさんが、指を弦の上を滑らせるところが大好きです。歌詞が一部飛んでしまい、ふにゃふにゃと誤摩化して笑ってみせるLUKEさん。その後の「立ち尽くすだけ…」のところで、足を揃えて本当に立ち尽くすポーズ。なんだか一生懸命なのが伝わってきました。

アンコール

アンコールしても良いのかどうか迷ったのですが、明かりも付かないので、気持ちだけでも伝わればと皆さんと一緒に手拍子をしました。スタッフの方が椅子3つと、小さい太鼓(?)とタンバリンが付いたセットを用意されたので、アンコールしてくれるんだと驚きました。

LUKEさんとMASAKIさん、おふたりだけが登場されました。
「じゃあ、ふたりで何曲かやってみようか。」
上着を脱いでいらしたLUKEさんがギターに手を伸ばすと、おヘソが見えそうになったみたいです。後方からはちょっと「おヘソが…。」と、ざわめきが…(=^^=)。椅子に座ろうとしたLUKEさんは、椅子の高さを調節しながらモソモソ。視線を感じたのか椅子に座ると、
「え?なになに?なんか見えた?」
と、ギターをちょっと持ち上げて、お腹を覗き込んでました。いえ、残念ながら見逃しました。

Takamineのギター

ヘッドに”Takamine”と書かれたアコースティックギター。

DVD『ALL STANDING 処刑』で使用されていたものだったと思います。

座の狭い演奏用の折りたたみ椅子に、左半分だけ腰掛けてたので、演奏のときギターを乗せる足が高見沢さんと逆なんだと初めて気がつきました。

MASAKIさんと顔を見合わせて「何をやろうか?」とその場で打ち合わせ。
LUKEさん  「『DRY&Heavy Blues』なんかどう?」
MASAKIさん 「あ、いいですね。」

  • DRY&Heavy Blues

曲の途中の「ふぅ!」というところをMASAKIさんも一緒に声を出してました。LUKEさんはちょっと驚いたように顔をあげて、MASAKIさんの方を見てニッコリ。

LUKEさん  「次は『Beautiful』いこうかな。」
ちょっと慌てたMASAKIさん。虚空をにらみつつベースの確認。

LUKEさん  「大丈夫?」
MASAKIさん 「ボリューム奏法で、やばかったら弾いてるふりします。」
LUKEさんに笑顔を向けるMASAKIさん。MASAKIさんが、雰囲気を和ませようと心を砕いているのが伝わってきました。

LUKEさんが、ギターをぽんぽん叩いてリズムを取ったのですが、MASAKIさんが早く始めてしまったようです。

演奏を止めるMASAKIさん

LUKEさんが演奏を始めずに、自分の方をみて笑っているのに気がついたMASAKIさんが、ちょっと不思議そうな顔をして演奏をやめました。

MASAKIさんのベース。

”アコースティックベース”で検索したら、ネットで見覚えのある写真を見つけました。多分、OVATION NSB778 MOTLEY CRUE Nikki Sixx Signatureだと思います。

LUKEさんがギターをぽんぽん叩いて、再度タイミングの打ち合わせ。
LUKEさん  「長いな…。やっぱりさっきのでいいや。」
結局、さっきMASAKIさんが始めたタイミングで、ぽん・ぽん・ぽん・ぽん→じゃらら〜〜ん♪(^ ^)。

  • Beautiful

LUKEさん  「次は何やろうか?何ができるかな?」
MASAKIさん 「『春の嵐』!」
LUKEさん  「そっか。『春の嵐』できるか。」
MASAKIさん 「タオル、タオル。」
きょろきょろするMASAKさん。スタッフの方が持って来てくれると、それをマイクに引っ掛けました。顔が見えなーーい、と声がかかると、え?と慌ててタオルを手に、どこへ置こうかとまたきょろきょろ。
LUKEさん  「(顔が見えるのは)大事だよね。」

春の嵐

スタッフの方にポンと肩を叩かれて、椅子を取り上げられてしまうMASAKIさん(^ ^)。LUKEさんは既に立ち上がってました。
MASAKIさん 「そうか、立てばいいのか。」
MASAKIさんがタオルをモニターの上に置いて、準備ができると、
LUKEさん  「今日はお前らが雷電湯澤だー。頼んだぜ、ビートを。」
とLUKEさんが声を掛けてくれました。

MASAKIさんが笑顔で、タンバリンをちゃん♪ちゃん♪ちゃん♪と叩いて、曲が始まりました。タオルを振るとき以外は、みんなで手を叩きました。

  • 春の嵐

「次は何をやろうかな?」
とLUKEさんが呟くと、客席から『Rainbow』と声が掛かりました。
「『Rainbow』かあ〜〜。」
とLUKEさんが渋そうに言ったので、笑い声が起こりました。そのまま無言でギターを弾いてみるLUKEさん。

LUKEさんの準備を待っているMASAKIさんに、「マッキー。」と声が掛かりました。LUKEさんの邪魔はできないので、マッキー、マッキーとMASAKIさんにたくさん声が掛かりました。顔をあげたLUKEさん。
「みんな、あったかいね。」
と言ってくれました。

しばらく弾いてみて、
「できそうだ。じゃあ、やってみようか。」
ということで、リクエストに応えてくれました。

  • Rainbow

素晴らしかったです。LUKEさんの歌声が大好きだと心から思いました。ライヴ前に、ローディーさんがアコースティックギターを準備しているのを見て、椅子も用意してあったし、きっと初めてLUKEさんのアコギが聴ける、と思って嬉しかったのですが、こういう形で聴くことになるとは思いませんでした。ぽっかり空いた雷電さんの席を挟んで演奏するLUKEさんとMASAKIさん、そして楽屋で聴いている雷電さんの気持ちを思ったら、なんだか泣けてきました。

歌い終わると、しばらく俯いたまま、じっと動かないLUKEさん。顔をあげると、
「じゃあ、3人でやってみようか。」
とローディさんの方を見ると、雷電さんが戻ってきてくれました。

「ちょっと待っててね。」
とLUKEさんがチューニングをしている間に、MASAKIさんがずずいっと椅子を雷電さんに寄せました。おどけて逃げるフリをする雷電さん。でもそのまま寄り添ったまま、ふたりでベースをべんべん、太鼓をぽこぽこして遊んでました。

チューニングを終えて顔をあげたLUKEさんは、
「なんでそんなに近いの?!」
とふたりを見てびっくり。「あい。」と口を動かしてみせる雷電さん。
「次が『愛の夏』だから?」
とLUKEさんもちょっと笑ってましたが、この頃はもうどうしても精一杯で、沈んでみえました。

  • 愛の夏

CDと同じようにみんなで手拍子(^ ^)。一体感が感じられて、とても嬉しかったです。MASAKIさんはずっと雷電さんを気遣っていました。

曲が終わって3人並んで立つと、LUKEさんの眼がキラキラしていました。
「僕は今日これから、雷電さんを連れて帰って、お風呂にいれて、よくマッサージをしてあげます。」
あやしい手つきでモミモミするMASAKIさん。いつだって皆を笑わせようとしてくれてます。
「じゃあその後は、僕が添い寝をしてあげます。」
とLUKEさん。温かい歓声が起こりました。

「何かしゃべる?」
とLUKEさんに聞かれると、雷電さんから少しだけお話がありました。
「何を喋ったらよいか分からないような状態ですが、精神科に行ってきます。どこかいいとこがあったら紹介して下さい。そんな感じです。」
ちょっと驚きました。取り乱したりはされていませんでしたが、かなり勇気がいったのではないかと思います。

「3人しかいないからね。親ガメこけたら皆コケた、だね。ごめんね。」
とLUKEさんは深々とお辞儀をして、一番最初に退場されました。その後ろ姿が忘れられません。MASAKIさんはピックを一握りバラまいてくれたので、大きな歓声が起こりました。雷電さんはドラムの叩くところに3人でサインしたものを投げてくれて、一番最後に退場されました。


終演は20:55でした。出口のところには、高見沢さんから贈られた大きな薔薇の花籠が飾られていました。LUKEさんの誕生日だからか、収穫祭のときの倍くらいに大きかったです。この日は遠い四日市でコンサートだったTHE ALFEE。高見沢さーん、LUKEさん素晴らしかったんですよって思いました。

(2008/05/05)