青い追憶を辿りながら

坂崎幸之助 一夜限りの音楽ライブ 甦れ70年代!

2007/03/24(土)
NHK-BS

「坂崎幸之助 一夜限りの音楽ライブ」が、NHK-BS2で22:00〜23:30に放送されました。
うちはBSは録画ができないので、本当に一夜限りの音楽ライブとなりました。

坂崎さんは演奏中は白い薄手のジャケット、司会中は青いジャケットでした。どちらも春らしくて素敵でした。

坂崎写真館は、後ろにさりげなく置かれている家具やお花も、とってもお洒落で、今朝坂崎さんがおうちから持参されたというクラシックカメラが展示されていました。その他にも、坂崎さんが撮影されたと思しきネコちゃんの写真や、和ガラスも展示されていて、雰囲気に良く合っていました。
細部にこだわったセットが、坂崎さんが大切にしてもらっているように思えて嬉しかったです。

坂崎写真館にゲストをお迎えする、という設定で、今日は谷村新司さん、南こうせつさんのお二人がいらっしゃいました。坂崎さんが堀内孝雄さんのパートを担当する、坂崎幸之助 vs 谷村新司の『ALLIES』、坂崎さんが南こうせつさんのマネをする、坂崎幸之助 vs 南こうせつの『CLONES』のふたつのユニットで、交互に演奏されました。

  • いまはもう誰も ('75) ALLIES
  • ひとりきり ('72) CLONES
  • ここからは坂崎館長の選曲で、当時アリスとかぐや姫のファンだった坂崎さんがライブに参加して、ライブでファンが喜んでた曲、アルバムのなかの名曲を選んだとのことでした。

    • 黒い瞳の少女 ('75) ALLIES
    • 好きだった人 ('72) CLONES
    • 酔いどれかぐや姫 ('70) CLONES
    • ポカポカ日曜日 ('73) CLONES
    • 加茂の流れに CLONES
    • チャンピオン ('78) ALLIES
    • 愛の光 ('73) ALLIES
    • おまえ ('73) ALLIES
    • けれど生きている ('73) CLONES

    「ファンが喜ぶ」選曲って良いなあ、と思いました。ファンではない私には知らない曲がほとんどだったのですが、ヒットした有名な曲ばかりだと、THE ALFEEで例えれば、毎回「メリーアン」ばっかり歌うようなものですから。もちろんライヴでは初めて参加する方のために、ヒット曲を織り交ぜるのは大切だとは思うのですが、やっぱり他にも素敵な曲がいっぱいあるんだと、たくさんの方に知ってもらえたらなあと思います。
    (THE ALFEEも一度だけ、ファンが選んだ曲でコンサートやってくれないかなあ……ダメ?)

    番組の途中でブレークタイムがあり、上野動物園で写真を撮る坂崎さんの休日が紹介されました。
    写真は詳しくないのですが、坂崎さんが撮る動物の写真は大好きです。撮っている"ヒト"の存在を意識していない、とても自然な感じがします。

    夢を語る場所、坂崎写真館の最後のコーナーは「これからの夢」でした。
    今回は司会として、話を聞く立場にいらした坂崎さんですが、急に「坂崎さんは?」と話をふられてびっくりされたようです。
    「油断してた!」
    と言いながらも、THE ALFEEのことを語ってくれました。
    若いうちはやりたいことが他に色々あって、解散してしまうグループも多いけれど、THE ALFEEはたまたまそういうこともなく続いて来た。海外のバンドは長く続いていても、5年に1回のツアーとか長いスパンでやっているけれど、THE ALFEEは毎年ツアーもやってきている、と控えめながら話されたあと、
    「ここまで来たら、とことんしかないです。グループをずっとやっていければな、と思ってます。」
    高見沢さんはわりとライブで、「どこまでもやるんだ!」とか「俺たちはずっとここ(ステージ)にいるからな!」と熱く約束してくれますが、坂崎さんの口からこんな言葉が聞けると思わなくて、とっても嬉しかったです。

    最後は坂崎さん、谷村さん、こうせつさんの3人で一緒に歌いました。

    • CALIFORNIA DREAMIN' ('65)

    演奏中は、歌いながら顔を見合わせて笑ったりして、息もピッタリで終始楽しそうでした。最後は3人で記念写真を撮ってましたが、時代を共有してきた暖かさを感じました。

    今日はちょうどALFEE MANIAのホームページに、坂崎さんの新ユニット『和幸』の情報が掲載された直後だったので、ちょっと寂しいような複雑な気持ちになっていたところでした。
    2003年秋ツアーのパンフレット『GOING MY WAY』のなかで、「日本のフォークの語り部」という言い方をされることについて書いていらっしゃいましたが、
    「アルフィーのステージがあるから、僕はまた自分の楽しさを追求できる。」
    これを読んだときも、そして今日も思ったのですが、坂崎さんには揺るぎない強い芯が真っ直ぐ通っているような気がします。新ユニットの活動発表で今年の夏イベがないのは確実になりましたが、不安が吹っ飛びました。「いつか来る夏」を待ち続けたいと思います。

    (2007/03/25 更新)